知り合いのおじいちゃんが亡くなったときの話です。
その日、私はどうしても外せない用事で
葬儀には行けなかったので
後日、家族で自宅へお参りにきました。
すると、仏壇の近くに桜の絵が飾られているのです。
私がその絵をじっと見ていると
おばあちゃんが話してくれました。
その絵はおじいちゃんが
デイケアに行った時に描いた絵なのよ。
結果的にはその時が最後だったんだけどね。
みんなは満開の桜を描いたのに
おじいちゃんだけは散っている桜を描いたんだって。
自分の最期を知っていたのかね。
さすがおじいちゃん、最期までかっこいいねぇ。
おじいちゃんとおばあちゃんが
今まで過ごしてきた日々が鮮やかに浮かんできました。
日々の暮らしを積み重ねた先にしかないもの。
それを少しだけ見ることができました。
日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇
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