ちょっとコラム

この道はいつか来た道

晴れた日に田んぼの畦道を歩いている時。
細い裏通りで三毛猫を見かけた時。
夜、川面に映る月明かりに気づいた時。

「あっ。この風景は前に見たことがある。
いつだったか思い出せないな」
と思う時があります。

そして、「これからこうなるんだよな」と考えた途端、
だんだん記憶とは違っていくのです。

場面は変わってこんな場合はどうでしょうか。

人間関係がうまくいかない。
いつも同じ失敗をする。
長い間、悩んでいることがある。

私たちはこれらを「あぁ、嫌だな」と感じるぐらいで
「これは前にも体験したな」とは思いません。

しかし、毎日の暮らしの中のつまずきは
ある日突然起きるわけではなく
昔、何気なく通った道で何気なく巻いた種が、
ある時、ポコッと芽を出したにすぎないのです。

私たちが立ち止まってしまう時。
そこは必ず「いつか来た道」です。

作詞 北原白秋、作曲 山田耕作の
童謡「この道」を思い出すといいかもしれません。

この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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