ちょっとコラム

誰からも気づかれないけれど

日本の四季の美しい風景や自然現象である花、時鳥、月、雪、紅葉を
「五箇の景物(ごこのけいぶつ)」と呼びます。
昔から和歌や俳句、詩歌ではこの5つの要素を大切にしてきました。

他にも日本人の繊細な感性を表す言葉があります。

「花鳥風月(かちょうふうげつ)」
自然の美しさや風情を詠んだ言葉。
花は春の美しさ、鳥は秋の哀愁、風は夏の涼しさ、
月は冬の寂しさをそれぞれ象徴しています。

世阿弥が記した能の理論書『風姿花伝』にも
「上職の品々、花鳥風月の事態、いかにもいかにも細かに似すべし」
という一文があります。

「雪月花(せつげつか、せつげっか)」
雪・月・花という自然の美しい景物のこと。
大伴家持の「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」
という歌が万葉集に残されています。

ここで気づいたことがあります。

どの言葉にも「雨」が入っていない。
日本の自然や生活文化になくてはならないのに。

やっぱり昔から雨は疎ましがられるのかと思っていたら、わかりました。

雨は五箇の景物も花鳥風月も雪月花も全てを陰ながら支えているのです。
だから表には出てこない。

いくら時代が変わっても、目には見えない部分を感じることが必要ですね。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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