学生時代、私は少しでも時間があれば寝袋、カセットコンロ、鍋、水を持って
西日本各地を野宿してまわりました。
その時に必ず持っていくもの。
ライダー用の地図。
その名も九州沖縄2輪車ツーリングマップ。
※今は「ツーリングマップル〈7〉九州沖縄」という名前になっています。
手のひらサイズながらかなり詳細な情報が載っています。
山岳林道から観光の名所まで。なかにはコメント付きのスポットもあります。
「ただ走るだけ」
「夕日が美しい」
「どこを見ても山ばかり」
「ひたすら海をめぐる」
「草原の緑がいっぱい」
私はこのコメントを見て地図に載っている全ての道路にどうしても行きたくなりました。
実際にかなりの道路を通ったのですが、どうしても通れなかった道路がありました。
地図のコメントが恐ろしかったからというのが理由でした。
「まさに酷道。運転1年以下は通行不可」
国道なのに酷道なのか?
なぜ国道になったのか?
その頃、私は免許を取り立てだったので
「通行途中に前から大型ダンプが来たらどうしようか」などと考えてしまい、
どうしても通れなかったのです。
今となれば「行けばよかった」と思うのですが・・・。
ぼろぼろになった「ツーリングマップ」を見るとそんな思い出がたくさん出てきます。
30年ほど前のものなので今は使い物になりませんが、私の記憶をたどる大切な地図です。
あなたの記憶をたどる大切な地図はありますか?
その地図は今のあなたに何を語りかけてくるでしょうか?
日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇
(ETC高速代・ガソリンの経費精算業務をラクにします)
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