ちょっとコラム

呼んでも誰も来ない。でもそれがいい。

私は地図が好きなので、妄想の旅の計画を立てます。
先日、ネットの地図を見ながらアレコレ考えていると、
気になる旅館を見つけました。

場所は熊本県の山奥の奥。

利用者のレビューにはこんなことが書かれていました。

・宿の外観は古いのですが、中はきれい。
・改装したてのお風呂は檜の香り。
・アメニティは粉付きの歯ブラシだけ。
・料理はおしゃれではないのですが
 ヤマメの炉端焼きや甘露煮がとてもおいしい。
・秘境すぎて夜はクーラーいらず。蚊もいません。

この程度の内容ならそんなに珍しくはありません。
心を打たれたのはこの後です。

・従業員がおばあちゃんばかりで耳が遠いので呼んでもすぐには来ません。
 スローフードではなく、スローなサービスです。

なのに、この家族はまた泊まりたいし、みんなにもおススメと評価しているのです。

私たちがサービスに求めるものは何なのか?

商売にかかわらず、人と人との関係で大切なことは何なのか?

もっと柔らかく考えるといいかもしれません。

「これはやったらダメだろう」
そう思っていることが、実は相手の心をつかむかもしれません。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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