ちょっとコラム

りんごの味

通学路の途中に大きな病院がありました。
その窓からはおじいさんが毎日手をふっています。
おはよう、おはよう。子どもたちに向かって一生懸命に。
少年は照れながらも、大きく手をふり返しました。

ある日のこと。

少年が病院の前を通り、窓の方を見ると
おじいさんが少年の方を向いて手招きをしているのがわかりました。
他にもたくさん人がいるのにどうして?
少年は恥ずかしい気持ちをおさえて窓の下に行きました。

すると、おじいさんは窓からりんごを一つ落とし「持っていきなさい」と身ぶりで伝えたのです。
少年は「このりんごをどうすればいいのか」と途方に暮れました。
先生に事情を説明して学校に持って行けばよかったのかもしれません。
そのままランドセルに入れて家に持って帰ってもよかった。

しかし、少年はそのりんごがとても重く感じたのです。
いつもの日常生活を止めてしまいそうなほど重く・・・。
結局、少年はそのりんごを捨ててしまいました。

おじいさんのりんご。
少年のりんご。

同じりんごでも人によって味は違います。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇
(ETC高速代・ガソリンの経費精算業務をサポートします)

関連記事

  1. 早いのに、ゆっくりに見える
  2. 日々は淡々と過ぎていく
  3. 70年前、140年前
  4. 全ては「個」の集まりである。
  5. 本当のことなんてわからないけれど
  6. ヘンテコ、でも心地よい、仮面の行進
  7. なんでもない日曜日
  8. おばあちゃんは知っていた

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー

PAGE TOP