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日本高速情報センター協同組合

ちょっとコラム

大きなものは怖い

スイミーというお話をご存知ですか?

オランダ出身でアメリカの絵本作家レオ・レオニの作品で、
谷川俊太郎が翻訳した絵本です。

広い海の中で暮らす赤い魚の兄弟の中に混ざって
一匹だけ黒い魚がいました。
それがスイミーです。

ある日、空腹の大きなマグロが魚たちを飲み込んでしまいました。
残ったのは泳ぎが上手かったスイミーだけ。

スイミーがひとり寂しく泳いでいると小魚と出会います。
大きなマグロが怖くて岩陰に隠れて動こうとしないのです。

そこで、スイミーはみんなで集まって
大きな魚のふりをして泳ぐことを提案。

スイミー自身は黒いので目となり、
大きなマグロたちを追い払うことに成功するのです。

前置きが長くなりましたが、私たちは大きなものが怖い。

子供の頃、いばっていた上級生軍団。
中学高校の頃、部活の大会で人数が多い相手の学校。
大学の頃、毎週提出しなければならない大量の課題。
社会人なりたての頃、覚えなければならない大量の仕事。
仕事を覚えたのはいいけど、毎日対応しなければならない大量の仕事。

でも、よく考えてみると「大量」とか「大勢」とか、
そんな塊はないのです。

ではどうすればいいのか。

バラバラに分解してみる。

相手が大勢なら、一人ひとりを見てみる。
すると、自分と同じ背丈の人がいるかもしれない。
おとなしそうな人、ひょうきんな人がいるかもしれない。

大量の仕事があるなら、いろんな切り口で整理してみる。
すると、納期に猶予があるかもしれない。
数人で手分けしてできるかもしれない。
過去に作った資料を活用できるかもしれない。

自分が恐れてしまうものがあったら、
こう考えればいいかもしれません。

分解できるの?できないの?

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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