
夕日は、どの季節に見ても美しいものです。
福岡市に住む私にとって、北西に広がる海は、
夕日の絶景スポットが豊富にある恵まれた場所でもあります。
海の向こうへ静かに沈んでいく太陽を眺めると、
ふと一日を振り返りたくなったり、考え事を整理したくなったりするものです。
水平線に揺れながら太陽が隠れていく光景は、
まるで映画のワンシーンのようにドラマチックですが、
よく考えてみれば水平線は「空と海面とが接して見える平らな線」。
実態があるわけではありません。
私が「沈んでいる」と思っている太陽の向こうでは、
まだ人々が昼下がりを過ごしているのです。
当たり前のことですが、少し目線を変えるだけで、
まったく違う世界が広がるのを実感します。
私たちは日常のなかで、つい目の前の出来事に一喜一憂してしまいます。
怒ったり、落ち込んだり、悩み続けたりすることもあるでしょう。
しかし、もし自分の視点を自由に動かすことができたらどうでしょうか。
別の角度から見つめ直すことで、新しいひらめきが生まれたり、
気持ちが軽くなったりするかもしれません。
昔から「沈む夕日に向かってバカヤローと叫ぶ」と言いますが、
あなたなら何を叫びますか?
その言葉は、今のあなたの気持ちを映し出しているのかもしれません。
次に夕日を眺めるとき、
心に浮かぶ言葉に、少しだけ耳を澄ませてみるのもいいかもしれませんね。
日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇
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