ちょっとコラム

季節からの手紙

今年も梅雨の季節になりました。
毎日雨が続くと早く晴れてほしいなぁと思いますが、
梅雨は私たちの暮らしになくてはならない存在です。

でも、なぜ「梅の雨」と書き、「つゆ」と読むのでしょうか。

梅雨は中国から伝わった言葉で、2つの説があります。

カビが生えやすい時期の雨を「黴雨(ばいう)」と呼んでいましたが、
黴(ばい)を梅(ばい)に代えて梅雨となった。

もうひとつは、中国の長江流域で「梅の実が熟す頃に降る雨」を梅雨と呼んでいた。

どちらも説得力があります。

では、なぜ「つゆ」と呼ぶようになったのでしょうか。

これも諸説ありますが、その中の2つを紹介します。

雨が続くと葉っぱから露が滴ります。
この露から「梅雨」を「つゆ」と呼ぶようになった。

やわらかく熟した梅の実が枝から落ちて潰れてしまう時期なので、
「潰ゆ(ついゆ)」から「梅雨」を「つゆ」と呼ぶようになった。

雨が降ることだけに気を取られてしまうと、ただ鬱陶しいと思ってしまいますが、
言葉の由来と一緒に考えると自然の表情が違ったものに見えてきます。

季節からの手紙と思うといいかもしれません。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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