JAHIC 日本高速情報センター

日本高速情報センター協同組合

ちょっとコラム

楽しいけど切ないね

同窓会で久しぶりに小学校へ行ったら
「教室ってこんなに狭かったの?」と思ったり、
退屈だった通学路を久しぶりに歩いたら
「けっこう面白い」とワクワクしたりした経験はありませんか?

子どもの頃と大人になってからでは、
人生経験の積み重ねが違うので感じ方が違って当たり前です。

たとえば夏は蝉、陽ざし、入道雲、海水浴、夏休み、夏祭り
といったイメージです。

どれも楽しく元気な風景が浮かびます。

でも、年を重ねるといろんな感情が浮かんでくる。

蝉の鳴き声は、子どもの頃に神社で聞いた懐かしい気持ちと
暑い夏を乗り越えられるか不安な気持ち。

夏祭りは、子どもの頃に感じたワクワクキラキラした気持ちと
初めてのデートの甘酸っぱいキュンとした気持ち。

そんな時に私たちはつい
「今の自分は子どもの純粋な心ではなくなったんだな」
と思ってしまいます。

私たちはこの「純粋な心」を勘違いして解釈しています。
心の中の全てが前向きだったり、
朗らかだったりすることが純粋なんだと。

しかし、自分自身の中に浮かんだ感情へ
手を加えていない状態が純粋だと思うのです。

相反する気持ちが浮かぶこともありますし、
多種多様な気持ちが混在することもあります。

すべてに対して過敏になりすぎる今の時代は
「心の中にあるものをそのままにする」ことが大切かもしれません。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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