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日本高速情報センター協同組合

ちょっとコラム

日々を積み重ねる

年末になると、自然と「今年はどんな年だっただろう?」
と振り返る機会が増えます。

大切な人との結婚、新しい命の誕生、夢だった富士山登頂や屋久島への旅、
大きなプロジェクトの成功や資格試験の合格など、
印象的な出来事が次々と浮かぶ人もいるでしょう。

しかし、そんなドラマチックな場面ばかりではなく、
昨日と同じような今日、今日と変わらない明日が続く日々もあります。

その日々は、単調に思えるかもしれませんが、実はかけがえのないものです。

たとえば、朝のコーヒーの香り、ふとした風景の変化、誰かの何気ない一言。

そういった「平凡な日常」の中に潜む微かな違いに気づけた時、
日々は少しずつ鮮やかに見え始めます。

特別なことがない日々は、後から振り返ると「何もない」と思いがちですが、
その「何もない」を丁寧に積み重ねることこそが、
人生の土台を作る大切な時間かもしれません。

「どんな年だった?」という問いに、「平凡だけど穏やかだった」と答えられることは、
実はとても幸せなことなのではないでしょうか。

目立つ成果や感動的なエピソードがなくても、日々を少しずつ積み上げることができた一年。
それこそが、次の年に向かう力を与えてくれるのかもしれません。

今年の終わり、特別な出来事だけでなく、
日常の中の小さな「気づき」や「変化」をそっと思い返してみてはいかがでしょうか。

それが、来年の日々をより豊かにするヒントになるかもしれません。

日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇

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