「若者の活字離れ」。よく耳にする言葉ですが、
私はいつも「そんなことはないのになぁ」と思います。
今やSNSが生活の一部となり、
ネットの売買サービスなどでもコメント力が重要視されています。
そのため、日常的に多くの人が何かしら文章を書いています。
むしろ、若い世代の方が文章力や表現力が優れていると感じることすらあります。
短いメッセージでも、少しの感情の動きがしっかりと伝わってくるからです。
言葉というのは、その時々の自分の内面が自然と反映されるものです。
たとえば、機嫌が良いとか、気分が落ち込んでいるといった感情だけでなく、
心の余裕や緊張感すらにじみ出ます。
友だちとのメッセージのやり取りでは、言葉のやり取りだけで、
目の前にいろんな風景や音、さらにはその時の気温までが浮かんできて、
心地よく会話が弾むことがあります。
逆に、言葉の意味は理解できるのに、なぜか何も返せないと感じる時もあります。
それは、私たちの生活や心の状態が、言葉を通じて反映されるからかもしれません。
こうして考えると、言葉だけでなく、
私たちの行動や思考にも「余裕」が大切だと感じます。
何事も一生懸命取り組むことは素晴らしいのですが、
その周りにそよ風が吹くような心の余白がないと、積み重ねたものが大きく成長し、
枝葉を広げて花を咲かせることが難しくなるように思います。
私たちは往々にして無駄をなくし、効率的に物事を進めようとします。
しかし、その先に新しい何かを詰め込むのではなく、
意図的に空間や余白を残すことも、時には必要かもしれません。
その余白が心に余裕をもたらし、
物事をより深く感じ取る力になるのではないでしょうか。
だだっぴろい余白があったら、あなたは何をしますか?
日本高速情報センター協同組合 代表理事 草野 崇
Instagram ― 言葉のお絵描き五七五七七
note ― かんたんで、みじかいお話
service ― お客様の課題解決
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